ふたりのためにせかいはあるの






部屋に広げられた色とりどりの反物を見て、失敗したなと佐助は直感した。

「あ〜、ごめんね?梵今取り込み中で…」
にこやかに佐助に茶を勧めるのは、独眼竜の従兄弟の成実だ。
「まぁ、俺様も返書貰わないと帰れないし」
佐助はずずっと茶を啜った。美味しい。
佐助と成実の視線の先には独眼竜とその右目。先刻から反物を当てては、ああでもないこうでもないと楽しげな政宗を小十郎が穏やかに見つめている。完全に二 人の世界である。
「Ah〜、何時も青ばっかりもつまんねぇしな〜」
「政宗様は何色でもお似合いですよ?」
「Hum…じゃあ、これはどうだDarling?」
ふわりと宙に紅が舞う。さらりと反物を纏った政宗がにやりと笑う。途端に小十郎は難しい顔になった。
「…とても良くお似合いですが…ですが…!!その色だけはご容赦戴けませんか…!」
「「うっわ!大人気ない!!」」
思わず佐助と成実が同時に叫ぶ。その声でようやく二人の世界から帰還した政宗がのんびりと声をかけた。
「お?来てたのか猿飛?」
佐助は早く帰りたいなと心の底から思った。
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瑠璃群青深縹さま相互記念御返しです。
折角2人サイトなのでコラボってみました。絵:ナガノ 文:ミズキ
(20100410)

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