二度寝阻止




主の部屋に向かう廊下ではぁと息を吐き出すと真っ白だった。
目を庭に移すと昨晩も雪が降ったらしくふんわりとした白が一面を包んでいた。
「政宗さま、おはようございます」
主の部屋の前で膝を付き障子の向こうに声をかけるが応えはない。小十郎は一つため息をつくと静かに障子を開けた。

くるりと丸まって寝ているのか一部分だけが奇妙に盛り上がった布団が目にとびこんできた。
小十郎は開けたときと同じようにそっと障子を閉めた。
少し薄暗くなった部屋の布団の小山はぴくりともしない。
「政宗さま?」

ぴくり、もぞもぞ

主は布団からようやく顔の上半分だけ出した。まぶしそうに細められた左目がぼんやりと小十郎に向けられた。

ぱさ、もぞもぞ

再び布団の小山に戻って行く主に声をかけそびれた小十郎はおもむろに布団を捲った。 

もぞもぞ、ぎゅう、しーん…


もぞもぞ、もぞもぞ

「…hey、こじゅ」
「………何でしょう、政宗さま」
「…落ち着かないじゃねぇか…」
「…いつもの政宗さまの真似をしただけですが?」
「all right…起きる、起きるからその手をはなしてくれ…」
政宗は先程とはうって変わった素早い動きで布団の上に起き上がった。

「すぐ起きてくださればこの様なこと致しませんのに」
小言と一緒に掛けられた羽織を前でかきあわせながら政宗は小さく欠伸をした。
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いつもと逆パターンにしてみましたよ奥様(何?)
今回書きたかったのは丸まって眠る政宗様です(きっぱり)。
(20091230/ミズキ)

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